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ウッターナーサナに磨きをかけるための「下垂」というテクニック。 その1

How to Use “Nutation” to Refine Uttanasana—Part I

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Sacral nutation - exaggerated for effect.
仙骨の下垂 --- この図では、よくわかるように少し大きく動かしています。


何年も前にプネーにあるラママニ・アイアンガーメモリアルヨガインスティテュートで、かなりの長い間ヨガを研究していたことがありました。そこで、私は可能な限りヨガアーチャリアであるアイアンガー師のプラクティスを見続けました。ただ体の形を観察するだけでなく、師はどのようにプラクティスを行っているのか、1つのポーズから次のポーズにどのように動くのか、または1つのアーサナの中で、どのようにはたらきかけようとしているのかを観察しました。

そして私は、師がなおもその技術を洗練し続ける、というアプローチ方に魅了されたのです。B.K.Sアイアンガー師は、ライト・オン・ヨガ(邦題:ハタヨガの神髄)の著者であることを心に留めておいてください、彼はその本が世に出るよりも以前に、すでに50年以上も練習をしていたのです。しかしそこからもなお、熟練されたアーティストのようにポーズを磨き続けているのです。それはまるで体を、エネルギーを持った彫刻として扱うよかのように見えました。

そしてそこである日、プラクティスホールに練習生が誰もいない状況、師と私だけになる、という運命の様な状況になったのです。そこで、アイアンガー師はバックベンドのシークエンスを行っていて(ハタヨガの神髄に載っているアドバンスの後屈ポーズをイメージしてみてください)私は階段に座ってそれを見ていました。

練習が終わると師は着替えながら私に、「一緒に街にでて人に会いに行かないか?」と尋ねてきました。気づいた時にはもう私は車の後部座席に座って、アイアンガー師とおしゃべりをしていました。私はこう言いました。「もう既に完璧であるのにも関わらず、まだなおポーズを進化させようとされるのですね」と。すると師は「もちろんだよ!」と言わんばかりの少しびっくりした表情で私を見たのです。


これはあらゆる修練において「マスター」と呼ばれる人が持つ性質でしょう。最高に素晴らしい!というところまで達したとしても、まだまだその先の改善を探し続けるのです。ヨガがなんでこんなにすごいのか、と言う理由の一つに私たちはヨガで行う姿勢をいつまでも改善し続ける事ができる、という点があります。今週のシリーズでは、ウッターナーサナを使ってこのテクニックを紹介します。

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Anterior (front) and posterior (back) views of the sacroiliac joint with ligaments.
仙腸関節と付着している靭帯を正面と背面から見た図。

仙腸関節は、頑丈な靭帯でおおわれているため身体の中で最も安定している関節の一つです。あまり動きません。全く動かないと言う人もいます。 仙腸関節ができる動きは「下垂」と呼ばれ、これは「うんうん」とうなずく時と同じような動きです。この下垂では、仙骨は腸骨稜の間に向かってほんの少しだけ前に傾きます。この動きはウッターナーサナなどの前屈を深めるのに使う事ができます。そしてこの動きは、なんと腰椎ではなく「骨盤内」での前屈を促してくれるので脊柱が過屈曲してしまうのを防いでくれるのです。

仙腸関節と下垂について考えてみてください。次のブログでは、大腿筋膜張筋と中殿筋をはたらかせてこのテクニックを使い、いかにウッターナーサナを上達させるかのヒントを紹介します。


ナマステ

レイより

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