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ヨガで繋がる-YOGA IS UNITY Vol.3
photographs by Maki Suzuki text by Naomi Funakawa
ひとつのポーズをじっくりキープする陰ヨガ。痛みを感じながらも徐々に瞑想状態へ誘い、エネルギ―を元に戻してくれる静的ヨガスタイルです。その第一人者であるサラ・パワーズが瞑想の重要性を教えてくれました。
アザラシのポーズ。通常コブラのポーズと呼ばれるが、ポーズの固定観念から離れるために新しい名前を命名。▲
内面を意識することでバランスをとる。
| UTL | まず、陰ヨガがどんなものかを教えて下さい。 |
|---|---|
| サラ | 陰ヨガはハタヨガの一種で、エネルギ―を活性化することを重視しています。座位のポーズが多く、長くホールドするのが特徴です。ポーズをとりながら静かな時間を与えて、瞑想を深めます。肉体を意識をしながら、精神的にリラックスした状態を作り出していきます。そうすると、体に鋭敏な感覚が蘇るんです。 |
| UTL | 1つのポーズにつき、どれぐらいキープするのでしょう。 |
| サラ | 3分から5分、長いときは10分くらいまでです。 |
| UTL | それは長いですね! |
| サラ | 体が不快感を覚えていても、心がリラックスする状況を作っていくのがこのトレーニングのひとつの目的です。陰ヨガは腰周りや股関節に柔軟さをもたらす動きを多く含んでいます。そのため、瞑想状態に入りやすくなるんですよ。同時に体もしなやかになっていきます。 |
| UTL | なるほど。では、陰ヨガのネーミングの由来はどこから? |
| サラ | 言葉は中国の道教から借りています。私たちの体と心と環境に相互に作用し合っていて、活動的な状況と静的な状況の二極があります。それを陰と陽で表しています。ヨガのアクティブなスタイルは陽、マインドに目を向ける静かなスタイルは陰。普段の生活では、内側を意識する機会があまりありません。だから、陰の部分を取り入れることで、バランスをとっていくんです。 |
スクエアのポーズ。股関節がゆるんでリラックスできる。陰ヨガは下半身に焦点をあてたポーズが多い。 |
ポーズをとりながら、静かな時間を与えて、瞑想を深める。
| UTL | 陰ヨガを体験したアンダー・ザ・ライトの先生は「最初は痛みと闘っているけれど、時間が経つにつれてだんだん痛みを受け入れられるようになってきて、最後には体が楽になり、自然に瞑想状態に陥った」と話していました。 |
|---|---|
| サラ | 優秀な生徒ですね(笑)。ほとんどのスタイルでは、体のアライメントや呼吸を重視して、次のポーズに移り急ぎます。瞑想や哲学的なことに入り込む時間がないんですね。 |
| UTL | 陰ヨガは瞑想のヨガなんですね。 |
| サラ | その通り。ポーズを取りながら5分間のプチ瞑想をするイメージですね。 |
| UTL | 瞑想に重きを置くのは、なぜ? |
| サラ | 全てのヨガの練習は、瞑想に向かっているのです。ヨガは自分をよく理解するために辿る道です。現在の私たちの状況にある真実、内面にあるもっと深い真実を探るひとつの手段なんです。ヨガの練習は肉体的な部分を使ってエネルギ―を活性化し、心をあらゆる状況に持って行くことができます。肉体的練習は瞑想的な探求を促すためのサポートなんです。心と身体のバランスがとれれば、瞑想の状況になりやすい。瞑想を退屈で難しいと感じた人にとって、陰ヨガはすごく入りやすい瞑想の方法だと思います。私も瞑想を通じて心が自由になったので、多くの人がヨガというひとつの手法を使ってそうなってくれればと思います。私自身、実際は陰だけでなく陽のヨガの練習もしています。 |
| UTL | トランスパーソナル心理学を取り入れているとか。 |
| サラ | 陰ヨガの練習ではトークもあり、繊細な経験を話してもらいます。その際、感情的なことが障害になるのですが、それが誰もが普遍的に持つ問題だとわかると、自分を責めるのではなく、その問題自体を探求することに興味を持つようになります。自分がどんなトラウマを持っているかを知ると、自分のすばらしい未開発の部分を知ることができ、あらゆる変化を促すのです。自分の本当の姿を受け入れられるようになるんですよ。 |
CD『YinYoga』、 |
