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ヨガで繋がる-YOGA IS UNITY Vol.12

photographs by Yoshiko Meguro text by Naomi Funakawa translation by Kanae Akagi

アメリカのヨガのトレンドの1つであるジヴァムクティヨガ。
ジヴァ=小さな自己、ムクティ=身体の中の解放を意味し、環境を良くする源になることを目指しています。
今回のゲストであるジュールは、そのジヴァムクティヨガを牽引する若きティーチャー。
ヒップホップのカルチャーを取り入れた〈ヒップホップアサナ〉で様々な層にヨガの教えを伝えています。

横向きのカラスのポーズ、ツリーのポーズを披露してくれたジュール。ジヴァムクティヨガはハタヨガを原点に、非暴力、献身、瞑想、振動(音楽)、インド教本の教えを基本にしている。

 

ジュール・ファブレ じゅーる・ふぁぶれ●NYのローアーイーストサイドで若き時を過ごす。13歳のときにパタビジョイスのもとでアシュタンガヨガを学ぶ。一時ヨガをやめたが、16歳でアメリカのヨガのトレンドであるジヴァムクティ・ヨガスクールに。その後、同校のGMを経て代表取締役。現在24歳とNYでも最も若いティーチャーの1人。 ヨガジェネレーション:www.yoga-gene.com

 

自分の行動がどう広がるかを考える。

UTL クラスでジヴァムクティヨガの教えが、環境問題に繋がるというお話をされていましたね。
ジュール ジヴァムクティヨガにはアヒムサという原則があり、非暴力を大事にしています。常に暴力を行わないように、自分が選んだことが周りにどのように影響しているか、どのように広がるかを考える必要があります。というのも、自分がした些細なことが、時には驚くほど大きなものになるからです。アメリカでは、環境を汚す産業の2位が食肉や酪農です。環境問題について最も簡単で実践的なことは、ベジタリアンの食事をすることだと僕は考えています。全ての人が食事をする度に、暴力的なものを食べるのか、非暴力的なものを食べるのかという選択肢をつきつけられています。それは、動物を犠牲にしているということだけではなく、例えば、水産業では巨大な漁船が海の生物を捕獲しているだけでなく、石油が水を汚し、珊瑚礁を破壊し、エンジン音が魚の生活を変え、海の循環バランスを乱しています。遺伝子を組み換えて大量の魚を育てると、比例して大量の糞が全部海に流されます。ヨガは繋がりを見つめていくもので、その意識を高めるのを助けてくれます。世界がベジタリアンになってほしいわけではありません。でも、僕は他の人たちがやるまで待つということはしない。自分で変えられるのは自分自身しかないから。ガンジーは変えたい世界のためにまず自分が変わっていきました。もし環境に関心があり、地球を助けたいなら、1週間に1日か2日、ベジタリアンになってみてください。
UTL ヨガ以外に趣味はありますか?
ジュール 料理が好きで、旅行するたびに新しいレシピを手に入れるようにしています。昨年来日したときは、ひじきのレシピを教えてもらい、それ以来1週間に1回は作ってますよ。

誰かと競争するのではなく、自分自身を見つめ、向き合う。

UTL 〈ヒップホップアサナ〉は趣味から始めたのではないのですか?
ジュール そうとも言えるしそうでないとも言えます。僕は6歳のときにヨガを始め、13歳のときにインドに行きましたが、その後ヨガが嫌いになったんです。友達とつるんで悪さをして、捕まったこともありました。最後に捕まったときに、1人で座ってできることがマントラを唱えることだったんです。ヨガのことが嫌いだったのに、変ですよね。でも、そのときに相手を傷つけなくてもいいんだ、僕は自分自身、あるいは周りの人たちに幸せな環境を作り出すことができるんだと気づいたんです。そこで、もう一度ヨガを練習しはじめました。自分はヒップホップの音楽と一緒に育ち、ブレイクダンサーやグラフィティライターと遊んでいましたが、それまでヨガはひと握りの人に向けられていて、ストリートキッズにヨガクラスは受けられませんでした。でも、僕はヨガを自分が育ったコミュニティに伝えたかったんです。そこで彼らが親しんだもの、ヒップホップを合わせてみようと思いついたんです。普通は太陽礼拝から始めるけど、ヒップホップダンスから始めるんですよ。無料でホームレスのシェルターや高校、更生施設で教えています。また、DJやヒップホップダンスの先生と教えることも始めました。資金調達のために路上でパフォーマンスすることもあります。〈ヒップホップアサナ〉は何か新しいことを始めようとしてやっているのではなく、ジヴァムクティヨガをもっとたくさんの人に伝えるためにやっています。世間にはダンスやファッションなど、競争心をあおるものがあふれていますが、ヨガはやり甲斐はあるけれど誰かに対抗するものではなく、常に自分自身と向き合うものなんです。
chama

ラフなスタイルでヨガを楽しむのがジュールのスタイル。着るものはヘンプやオーガニックコットンなどを愛用。マイ箸・マイフォークも持ち歩く。

 
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